Laravel 入門 ④(ブラウザからデータベースにデータを格納する)

皆さん、こんにちは。管理人です。今回は、ブラウザからデータベースにデータを格納するところまでをやってみたいと思います。

Blade の編集

Laravel における Blade(ブレード)とは、***.blade.php という名前のファイルたちのことです。このファイルたちの中には HTML や PHP などが書かれており、ページの見た目を定めています。Blade はブラウザに表示される部分を書くファイルなので View(ビュー)と呼ばれることもあります。

それではエディター(ここでは VS Code)で ToDoApp を開いて下さい。そして、resources/views/dashboard.blade.php の中身が

<x-app-layout>
    <x-slot name="header">
        <h2 class="font-semibold text-xl text-gray-800 leading-tight">
            {{ __('Dashboard') }}
        </h2>
    </x-slot>

    <div class="py-12">
        <div class="max-w-7xl mx-auto sm:px-6 lg:px-8">
            <div class="bg-white overflow-hidden shadow-sm sm:rounded-lg">
                <div class="p-6 bg-white border-b border-gray-200">
                    You're logged in!
                </div>
            </div>
        </div>
    </div>
</x-app-layout>

となっていると思いますので、これを次のように編集します(ファイルの中身を Ctrl + A で全選択して削除したあと、編集後のコードをコピペすれば良いと思います)。

<x-app-layout>
    <x-slot name="header">
        <h2 class="font-semibold text-xl text-gray-800 leading-tight">
            {{ __('Dashboard') }}
        </h2>
    </x-slot>

    <div class="py-5">
        <div class="max-w-3xl mx-auto px-4">
            <form class="grid grid-cols-1 gap-3" method='POST' action="/store" enctype="multipart/form-data">
                @csrf
                <label class="block">
                    <span class="text-gray-700">新しいタスク</span>
                    <input name="title" type="text" class="mt-2 block w-full rounded-md border-gray-300 shadow-sm">
                </label>
                <button type='submit' class="w-20 bg-blue-600 hover:bg-blue-500 text-white rounded px-4 py-2">作成</button>
            </form>
        </div>
    </div>
</x-app-layout>

ここで注意があります。上のコードを見ると、form タグの中に @csrf という記述があるかと思いますが、Laravel で form タグを書く際は必ずその中に「@csrf」と書くようにして下さい。これはセキュリティ上必要となります。(というか、これを書かないと送信時にエラーとなります。この @csrf によってクロス・サイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)からアプリケーションを守ることができます。これについて詳しく知りたい方は「@csrf laravel」で検索してみて下さい。)

Tailwind CSS についても少し触れておきましょう。Tailwind CSS とは CSS フレームワークであって、(基本的には)上の resources/views/dashboard.blade.php に書かれているように

class="xxxx yyyy zzzz..."

などという風にクラス名を指定していくことによってページのデザインを行っていくものです。クラス名がわからない場合でも Google 等で検索すれば出てきます。

さて、ファイルを上書き保存した後、XAMPP のコントロールパネルの MySQL が緑色になっておりなおかつ php artisan servenpm run dev というコマンドが実行中となっていることを確認したら、ブラウザでダッシュボード(URL でいうと http://localhost:8000/dashboard)にアクセスします。

するとこのような画面になると思います。
今の段階では、何か文字列を入力して作成ボタンを押しても 404 のページが表示されると思います。まだボタンを押したあとの処理を記述していないからです。

ルーティングの設定とコントローラーの作成

Laravel におけるルーティングとは、ユーザーが特定の URL にアクセスした際にどういったページを見せたりどういった処理をするのか、といったことの定義です。今回の場合は、form タグの中に「action=”/store”」という記述があるものの、そこにアクセスがあった際の処理を記述していなかったため、404 ページが表示されました。なので、これからその処理を書いていきたいと思います。

それでは VS Code に戻り、routes/web.php を開いて下さい。これに 2 行を追加して次のようにします。(4 行目と 25 行目に追記しています。)

<?php

use Illuminate\Support\Facades\Route;
use App\Http\Controllers\TaskController; // 追記

/*
|--------------------------------------------------------------------------
| Web Routes
|--------------------------------------------------------------------------
|
| Here is where you can register web routes for your application. These
| routes are loaded by the RouteServiceProvider within a group which
| contains the "web" middleware group. Now create something great!
|
*/

Route::get('/', function () {
    return view('welcome');
});

Route::get('/dashboard', function () {
    return view('dashboard');
})->middleware(['auth'])->name('dashboard');

Route::post('/store', [TaskController::class, 'store'])->middleware(['auth'])->name('store'); // 追記

require __DIR__.'/auth.php';

さて、ここで TaskController というものが出てきました。これはまだ作成していないのですが、この中にタスクに関する処理(タスクの作成や削除など)を書いていこうと思います。

では、VS Code で新しいターミナルを立ち上げて下さい。TaskController という名前のコントローラー(のひな形)を作成するには次のコマンドを実行すれば良いです。

php artisan make:controller TaskController

すると app/Http/Controllers の中に TaskController.php というファイルができていると思います。

<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;

class TaskController extends Controller
{
    //
}

モデルとマイグレーションファイルの作成

続きまして、TaskController の store アクションの内容を書く前に、タスクを保存するためのテーブルの作成(をするためのマイグレーションファイルの作成)と、そのテーブルとデータをやりとりするモデルというもの(Task という名前のモデル)の作成を行いたいと思います。Task という名前(単数形にして下さい)のモデルを作成するとともにマイグレーションファイルも作成するには、php artisan make:model Task --migration を実行します。

PS C:\Users\Public\ToDoApp> php artisan make:model Task --migration

   INFO  Model created successfully.  

   INFO  Created migration [2022_08_06_091030_create_tasks_table].  

PS C:\Users\Public\ToDoApp>

すると、app/Models/Task.phpdatabase/migrations/yyyy_MM_dd_******_create_tasks_table.phpyyyy_MM_dd のところは作成した日付)というファイルが生成されると思います。前者がモデル、後者が(データベース todo_app に tasks という名前のテーブルを作成するための)マイグレーションファイルです。それでは、マイグレーションファイルを次のように編集して下さい。

<?php

use Illuminate\Database\Migrations\Migration;
use Illuminate\Database\Schema\Blueprint;
use Illuminate\Support\Facades\Schema;

return new class extends Migration
{
    /**
     * Run the migrations.
     *
     * @return void
     */
    public function up()
    {
        Schema::create('tasks', function (Blueprint $table) {
            $table->id();
            // 追記ここから
            $table->unsignedBigInteger('user_id'); // 'user_id' という名前のカラムを作成します
            $table->string('title'); // 'title' という名前のカラムを作成します
            $table->timestamp('created_at')->default(DB::raw('CURRENT_TIMESTAMP')); // タスクが作成された日時をあらわすカラム
            $table->timestamp('updated_at')->default(DB::raw('CURRENT_TIMESTAMP on update CURRENT_TIMESTAMP')); // タスクが更新された日時をあらわすカラム
            // 追記ここまで
            // $table->timestamps(); この行はコメントアウトまたは削除します
        });
    }

    /**
     * Reverse the migrations.
     *
     * @return void
     */
    public function down()
    {
        Schema::dropIfExists('tasks');
    }
};

そして上書き保存したら、php artisan migrate を実行します。

PS C:\Users\Public\ToDoApp> php artisan migrate

   INFO  Running migrations.  

  2022_08_06_091030_create_tasks_table .......................................... 46ms DONE
PS C:\Users\Public\ToDoApp>

そうしましたら、phpMyAdmin を立ち上げてデータベースに tasks テーブルがあるか確認してみましょう。

確かにありました。
カラムはこのようになっています。まだデータは入っていません。

コントローラーに処理を実装する

それでは、モデルとテーブルが作成できたので、いよいよコントローラーの中身を書いてデータベースにデータが格納できるようにしていきたいと思います。app/Http/Controllers/TaskController.php を次のように編集して下さい。

<?php

namespace App\Http\Controllers;

use Illuminate\Http\Request;
use App\Models\Task; // 追記

class TaskController extends Controller
{
    // 追記ここから
    public function store(Request $request)
    {
        $data = $request->all(); // フォームで送信されたデータをすべてとってきます

        Task::insertGetId([
            'user_id' => \Auth::id(), // ログイン中のユーザーの ID を格納します
            'title' => $data['title'], // 入力された文字列を格納します
        ]);

        return redirect()->route('dashboard'); // 処理が終わったらダッシュボードにリダイレクトします
    } // 追記ここまで
}
ダッシュボードにアクセスして、何か文字列を入力し、作成ボタンをクリックします。
すると同じページにリダイレクトされるはずです。
phpMyAdmin でデータベースを確認すると、tasks テーブルに先ほど入力したデータが入っていることが確認できます。
会員登録の画面で別のアカウントを作成して同様の操作を行うと、user_id の値が異なるデータが挿入されます。

最後に

いかがでしたでしょうか。次回はタスクの表示や削除、更新の機能なども実装したいと思っております。お疲れ様でした。

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