何かを学習するとき、最初からすべてを理解する必要はない、という話

皆さん、こんにちは。管理人です。このサイトでは主にプログラミング学習を取り上げていますが、この記事では、人が何かを学ぶときは最初からすべてを理解する必要はないのではないか、という話をしていきたいと思います。

わからない用語やコマンドなどがたくさん出てくる状況はできれば避けたい

プログラミング初心者の方がプログラミングを学習しようとすると、わからない用語がたくさん出てくるのではないでしょうか? 私は昔、とある IT 企業で 1 週間くらいプログラミング(アルバイト採用試験のようなもの)をしていたことがあったのですが、当時は「GitHub って何?」「Heroku って何?」「Tomcat って何?」「このコマンドは何をやっているの?」という状態でした。C 言語などでアルゴリズム系のプログラムをある程度組んだことのある私にとって、このような右も左もわからない(辛うじて 10% くらいは分かる)という状況は想定外であり、苦痛でした。本当は当時の私は HTML から学習すべきだったかと思いますが、あまり教育に時間をかけられないという会社側の都合もあったのかも知れません。あるいは、ストレートに言うと会社の教え方が下手で「それくらい知っているでしょ」という思い込みが多かったのかも知れません。結果的に私はアルバイト不採用となりました。

さて、ここで挙げただけでも「GitHub」「Heroku」「Tomcat」「個々のコマンドの内容」などを理解して使う必要が(当時の私には)ありました。このようにわからない用語やコマンドなどがたくさん出てくる状況、ひょっとしたら私と同じような経験をした人も少なくはないんじゃないかと想像しますが、このような状況は苦しいばかりで挫折する可能性が高く、好ましい状況とはいえません。

とりあえずは 8 割以上の理解でよしとする

わからないことばかりだと苦しいので、独学の場合は自分のレベルにあった教材(Webサイト、動画、本など)があると良いと思います。なぜなら、学ぶ内容が(そのときの自分にとって)あまりに難しいと挫折しやすいからです。なので、その時その時で適切な教材を選ぶということが大事となってきます。あと「どんな課題であっても、100% 理解してから次に進みたい」となってしまっている人もいるかも知れませんが、これはかなり非効率というか、合理的ではないやり方だと思います。なぜなら、そのやり方で学習を進めていくと、どうしても難しいポイントなどが出てきたりして、そこから先になかなか進むことができなくなるからです。なので、今ある課題なり問題なりを完全に理解してから次に進むというやり方ではなく、ある程度(例えば 8 割以上)の理解でよしとして、次に進んでみる、というスタンスも大事かと思います。

タスクを細かく分割する(一歩ずつ階段をのぼってゆく)

続いて、タイトルの内容からは少し脱線しますが、学習や仕事の進め方についていえば、タスクを細かく分割する(一歩ずつ階段をのぼってゆく)のが良さそうだ、という点について書いてみたいと思います。私が書いている「Laravel 入門」のシリーズは、最終目標が ToDo アプリの作成となっていますが、何もない状態からいきなり最終目標の成果物ができるわけではありません。一歩ずつ階段をのぼっていく必要があるかと思います。まず最初に開発環境の構築があり、続いて Laravel のウェルカムページを表示させ、次にデータベースの作成や Breeze のインストールなどを行い……最後に ToDo アプリが完成する、というふうに、段階を踏んでいく必要があるかと思います。一歩で階段を二段や三段のぼることができる人もいるかも知れませんし、逆に一段を一歩でのぼることができない人もいるかも知れません。一段を一歩でのぼることができない場合は、可能であればタスクを細かく分割しましょう。一段を二段や三段以上にすれば一段が低くなってのぼりやすくなります。

「千里の道も一歩から」といいます。人生 100 年時代、人生は短期戦ではなく長期戦です。歩みが多少遅かったとしても、そのようにして一歩一歩を積み重ねてゆくと、いずれは非常に高いところに到達できる可能性が高くなります。

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